東京電力福島第1原発を視察しました
2025年8月、東京電力福島第1原発と、大熊町にある中間貯蔵施設を視察しました。
原発視察では、長袖・スニーカーの着用、携帯やカメラの持ち込み禁止、筆記用具のみとの制限がありました。
第1原発の構内は予想以上に広く、東電のバスで案内してもらいました。あちこちに、以前利用していた建物や宿舎がありました。現在は、使われていないとのことでした。新しく建設された免震棟は窓のない建物で、作業員の休息所になっているとのことでした。構内はバスの中からの見学でしたが、原発近くの高台ではバスを降りて見学できました。間近に1号機から4号機までを見ることができました。原発の入り口付近では、白い防護服に身を包んだ作業員が猛暑の中で作業をしていましたが、放射線量の制限があるため、作業時間は1時間ぐらいまでとのこと。作業現場の厳しさを実感しました。
1号機には、絡み合った瓦礫が残されたままでしたが、少しでも動かすと非常に高濃度の放射性物質が飛散するため、建屋全体を覆うカバーを設置しないと除去できないとの説明でした。途中でずれて倒壊の危険があった排気筒も、半分に切り離されていました。
高台に設置された線量計は、45.4μSv/hを示していましたが、少し離れると数値が下がりました。原発構内には、現在も人が近づけない場所があり、放射線量に高低差があることがわかりました。
3つの原子炉がメルトダウンし、レベル7の過酷事故となった福島第1原発には、880トンの燃料デブリ(溶けた核燃料や金属が冷えて固まったもの)があります。これまで試験的に取り出せたデブリは、耳掻き一杯程度の1グラムにも満たない量で、取り出しの方法や保管、廃炉への道筋などは未だに確定できていません。
次に、大熊町の中間貯蔵施設を視察しました。福島県内から出た汚染土を、一時保管するための広大な中間貯蔵施設で、周辺には3箇所あり、環境省の管理となっています。福島県内では、現在も除染作業が続けられ、汚染土も増え続けています。2045年3月までに、福島県外に排出することが法律で決められていますが、見通しは立っていません。立ち入り禁止の管理区域内には無人となった高齢者施設があり、事故当日の生活や避難の慌ただしさが、そのまま残されていました。
(カメラの持ち込み禁止のため、写真は東京電力提供)地震大国の日本に、安全な原発などありません。老朽化した原発の再稼働はあまりにも危険であり、直ちにやめるべきだと改めて実感しました。



